不動産鑑定士は、不動産に関する専門知識だけでなく、法律や経済などの関連する知識を駆使して「不動産の適正な価値」を求める、不動産に関する専門家です。

一般の方には、不動産の適正な価格(時価)を把握することは、非常に困難です。そこで、私たち不動産鑑定士が中立的な立場から、国土交通省事務次官通知である不動産鑑定評価基準に基づいて鑑定評価を行い不動産の適正な価格を求めています。

不動産の鑑定評価とは、『不動産の鑑定評価に関する法律』に基づいて、国家資格者である不動産鑑定士のみが行うことができるものです。

不動産業者による無料査定と鑑定評価の違いについて

不動産業者(いわゆる不動産屋さん)の無料査定は、あくまでも不動産の仲介を行うための付随資料(いわゆる「周辺の相場観」や「売り出し価格」)であり、営業ツールに該当するものです。このため不動産会社の無料査定を、裁判所や税務署などの公的機関において立証資料として利用することは、客観性等の観点から難しいといえます。

おおまかな価格帯を参考までに知りたい場合には無料査定が有効な場合もありますが、第三者に「不動産の価格(もしくは賃料)を証明したい」場合など、重要な財産である不動産に関して厳密な価格が必要な場合には、不動産鑑定士による不動産鑑定をご利用ください。